親知らず
親知らずとは、28本の永久歯が生えそろったあと、誰にも知られることなく、こっそりと歯列の最後尾に映えてくる奥歯「第三大臼歯」のことです。
親知らずは、ほかの永久歯とは違い、生え出てくる際に、歯ぐきを炎症させて赤く腫らせてしまうことがあります。また、親知らずは、歯ブラシの届きにくい歯列の最後尾に生えるため、プラークや歯石が溜まりやすく、虫歯や歯周病など、さまざまなおくちのトラブルを引き起こす原因となることも少なくありません。
当院では、親知らずによるおくちのトラブルを防ぐため、親知らずの生え方に合わせた適切な治療を行っております。
親知らずの種類と特徴
正常な親知らず
歯ぐきから真っ直ぐに生え出ている親知らずの場合、歯ぐきに炎症がある、虫歯や歯周病の症状が見られる、咬み合わせに影響を与えているなど、おくちの健康を悪化させる直接的な原因でない限り、そのまま経過観察となるケースがあります。
なお、将来的に歯の生えるスペースが不足する可能性がある、手前の第二大臼歯に悪影響を与える可能性がみられる場合、経過観察をしながら、患者さまと一緒に治療プランを立てさせていただくことがあります。
完全埋伏
歯ぐきの中に埋まったまま、親知らずが生え出てくる様子がない場合、そのまま経過観察となります。
完全に歯ぐきの中に埋まっているため、ただちに痛みや腫れなどの症状があらわれたり、顎関節に悪影響が生じたりすることはありませんが、まれに骨が溶けたり、腫瘍になってしまったりするケースもあります。
完全埋伏の親知らずは、表から姿を確認することができず、自覚症状がほとんどありません。そのため、親知らずによるトラブルを未然に防ぐため、1度歯科医院にてレントゲン検査を受け、親知らずの有無を確認します。当院では、レントゲン検査によって、親知らずが見つかった場合、定期的な歯科検診を行いつつ、患者さまとご相談しながら治療計画を立てさせていただいております。
水平埋伏
斜めまたは横向きに生えてしまった親知らずがある場合、手前にある第二大臼歯を圧迫するため、噛んだときに強い痛みを感じることがあります。歯は、長いあいだ圧迫され続けると移動します。そのため、歯並びに悪影響を及ぼす危険性があります。
また、歯は、根元を圧迫され続けると、少しずつ歯根が溶けはじめ、短くなる性質を持っていますので、第二大臼歯の寿命を短くしてしまう原因となります。少しでも奥歯に違和感を覚えたときは、すぐに歯科医院で診てもらうようにしましょう。
半埋伏
親知らずは、歯ブラシの届きにくい場所に生え出てくるため、歯ぐきから親知らずの一部が顔を出している場合、親知らずと第二大臼歯の隙間に溜まった汚れを取り除くことができません。
そのため、第二大臼歯を巻き込む大きな虫歯や歯周病のリスクを高める原因となります。
親知らずの治療
むかしから“親知らずが生えたら、すぐに抜いたほうが良い”と言われていますが、真っ直ぐキレイに生えている健康な親知らずであれば、無理に抜く必要はありません。
親知らずは、現代人にとって「機能していない不要な歯」であることには違いないのですが、健康な親知らずを残しておくことで、歯を失ってしまったときのブリッジや入れ歯の土台として使用したりできる可能性があります。
当院では、親知らずの治療を始める前に、患者さまのおくちの中を隅々までチェックさせていただき、患者さまにとって有益となる最善の治療方法をご提案させていただいております。
親知らずの抜歯が必要なケース
- 放置すると、虫歯や歯周病になるリスクが高い
- 親知らずのまわりに嚢胞があり、痛みや腫れなどのトラブルを起こす可能性がある
- 手前の第二大臼歯を押して、歯並びを乱す恐れがある
- 咬み合わせの悪化によって、顎関節症リスクが高くなる
- 親知らずが伸びて、歯ぐきや頬の粘膜などを傷付けてしまっている
親知らずを抜歯しなくても良いケース
- 親知らずが正常に生えている
- ほかの歯と同じように、親知らずが機能している
- 咬み合わせや日常生活に支障が出るリスクが低い
- 歯列矯正をすることで親知らずを正しい位置に戻すことができる
- 親知らずの手前にある第二大臼歯の神経が無い
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